講師紹介 伊藤とく美 岩谷学園テクノビジネス専門学校日本語科主任教員
『日本語上級話者への道 きちんと伝える技術と表現』共著者

 

第3回 会話の授業 実践編2 中級レベル学習者のクラスの授業例

今回は、中級レベルの学習者のクラスの授業について、実際に『日本語上級話者への道』を使ってどのように授業を行ったらよいか考えていきます。

 

1.中級レベルの学習者にできること

多様なコミュニケーションタスクや社会生活上の状況において簡単に自分のことが話せる。質問したり答えたりできるし、自分の経歴や余暇の過ごし方のような身近な必要を越えたことについても会話に参加できる。

 

上級話者にできること

文を円滑につなぎ合わせてある程度詳しく叙述したり、描写したりすること、一般的な語彙をつかって事実を伝えたり、そのときの社会一般の関心事や個人的な話題について気軽に話すことができる。

 

2.上級話者になるための具体的な目標

『日本語上級話者への道』では、各課に上級話者になるための目標が設定してあります。その目標を一つ一つ達成する事によって上級話者になっていきます。

 

1 コミュニケーションの機能上の目標:詳しい説明や描写、叙述ができる。

2 ストラテジー・談話構成・文法上の目標:場面や話題に応じた話し方、進め方ができる。

3 よい人間関係を育て、維持していくコミュニケーション上の目標:よい聞き手、話し手としての意識化。

 

3.教科書を使った授業の進め方

『日本語上級話者への道』は全12課構成です。

各課は以下のように進みます。