どうやって教えるか


効果的な使い方

1.ことばを覚えます
『翻訳・文法解説』に各課の新しいことばと訳が提出されています。
出てきた新しいことばを使って短い文を作る練習をしながら覚えるとよいでしょう。

2.文型の練習をします
文型の正しい意味をとらえ、文の形がしっかり身につくまで声に出して「練習A」、「練習B」を練習します。

3.会話の練習をします
「練習C」はひとまとまりの短いやり取りです。パターン練習だけで終わらず、会話を続け、膨らませるようにします。
「会話」は日常生活で実際に遭遇する場面を取り上げてあります。
CD を聞きながら動作もつけて実際に演じてみると、自然なやり取りのリズムを身につけることができるでしょう。

4.確認します
その課の学習の総仕上げとして「問題」があります。
正しく理解したかどうか「問題」で確認します。

5.実際に話してみます
学んだ日本語を使って日本人に話しかけてみます。
習ったことをすぐ使ってみる。
それが上達への近道です。

(1)または(2)の流れで学習します。
学習項目は巻末の学習項目一覧を見てください。


各課学習目標「できるようになること」

『みんなの日本語初級 第2版 教え方の手引き』記載の学習目標を一覧にしました。
【初級Ⅰ】

第1課 初対面の人と簡単なあいさつや自己紹介ができる。
第2課 物を指し示して、それが何か聞ける。  物の持ち主が言える。
第3課 場所が示せる。場所が尋ねられる。  所属(国・会社・大学など)が言える。
値段を聞いて、簡単な買い物ができる。
第4課 時刻、曜日が言える。  簡単な日常の行動が言える。
第5課 目的地と、そこへ行く交通手段が言える。  乗り物を利用して、目的地へ行ける。
第6課 日常生活の基本的な行動が言える。  人を誘ったり、誘いを受けたりすることができる。
第7課 日本語で何と言うかわからない物の名前や表現が尋ねられる。
物の授受についての事実が伝えられる。
第8課 身の回りの事物の様子、感想が簡単に言える。
第9課 好き嫌い、上手下手、わかる、ある(所有)の表現が使える。  理由が簡単に説明できる。
第10課 人(動物)や物の存在について話せる。  人(動物)や物の所在が言える。
第11課 数量、人数、時間、期間などを言い表すことができる。
第12課 過去の出来事や経験について簡単な感想や印象が言える。
身近なことについて簡単な比較ができる。
第13課 欲しい物、したいことが伝えられる。  移動の目的が言える。
第14課 簡単な指示、依頼、勧め、申し出ができる。  今、何をしているか言える。
第15課 許可を求めることができる。  禁止されていることがわかる。
家族や仕事など、身近な話題について話せる。
第16課 日常生活の行動を順を追って話せる。  人や物、場所などについて簡単な描写説明ができる。
第17課 規則や禁止事項が理解できる。  しなれけばならないこと、する必要のないことが確認できる。
第18課 できること、できないこと、趣味について簡単に話せる。  行為や出来事の時間的な前後関係が言える。
第19課 経験の有無が言える。  物事の状況の変化が言える。
第20課 普通体が作れる。  丁寧体、普通体の違いがわかる。  親しい人と簡単な普通体の会話ができる。
第21課 簡単な意見・感想・予想が言える。  人の発言をほかの人に伝えることができる。
相手に確認したり、同意を求めたりすることができる。
第22課 連体修飾を使って、人や物のより詳しい描写、説明ができる。
第23課 どんなときにどんな行動をするか、あるいはしたかが説明できる。
簡単な機械の使い方や道順などが聞いてわかる。
第24課 物の授受について話す。  恩恵を与えたり受けたりしたことを表現できる。
第25課 あることを仮定して、その条件の下での判断、決定などが言える。

【初級Ⅱ】

第26課 相手の状況についての説明を求めたり、自分の状況や理由を説明したりすることができる。
理由や事情を説明して、丁寧な依頼ができる。理由や事情を説明して、助言や指示を求めることができる。
第27課 できること、できないことが言える。  見える・聞こえるなどの状態が言える。
第28課 同時に行われる継続的な動作が言える。  日常の習慣的な行為が言える。
複数の理由を並べて述べることができる。
第29課 事物の状態が描写できる。  行為を完了する、あるいは完了したことが述べられる。
不都合な事態について残念、遺憾に思う気持ちが表現できる。
第30課 事物の状態について述べることができる。準備など、将来のために前もってしておくことが述べられる。
第31課 自分の意志や計画していることが述べられる。  予定が説明できる。
第32課 忠告や助言ができる。  推量したことを確実さの程度によって言い表せる。
第33課 指示、命令を理解できる。  伝言したり、人の発言を伝えたりすることができる。
第34課 動作や作業を行うときの基準や規範を示すことができる。
二つの動作の前後関係を言い表せる。  ある動作をどのような状態で行うかを説明することができる。
第35課 ある事柄が実現するために必要な仮定条件を述べることができる。
ある条件下で判断を述べたり、助言や指示を求めたりすることができる。
第36課 到達目標や努力目標を述べることができる。  人の能力及び物事の状況の変化を述べることができる。
第37課 人から受けた行為や迷惑に感じた体験を受身表現を使い、話者の視点から話せる。物事の状況や事実を受身表現を使って説明できる。
第38課 ある行為について感想、評価、好き嫌い、上手下手などが述べられる。
するべきことをし忘れたということが言える。  情報を知っているかどうか確かめられる。
伝えたいことを強調して伝えられる。
第39課 ある事柄が原因で、その結果としてある感情や事態が生じたことを説明できる。丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。
第40課 疑問文を文の一部に組み込んで、疑問に思っていることについての感想、判断またはそれに基づく行動が表明できる。  やってみようと思うことが言える。
第41課 上下・親疎の関係をわきまえた授受表現を使うことができる。  丁寧な依頼ができる。
第42課 行為の目的や目的を達成するためにすることを表明できる。
物の用途、評価が述べられる。  何かをするのに必要な時間、経費が言える。
第43課 物事の外観から、その変化の見通しや状態・性質を推察して表現できる。
目的の行為を終えて、元の場所に戻ることが伝えられる。
第44課 動作や程度が度を越し、好ましくない状態になったことが言える。
物を使用する際の難易度を示すことによって、その物の評価が表せる。
自分の選択、決定を伝えることができる。
第45課 ある事態を想定し、その対処のし方を述べることができる。
期待外れの結果に対する話し手の意外感や不満の気持ちを表すことができる。
第46課 動作の段階を述べることによって、事態や状況を説明することができる。
動作が終了してからあまり時間が経っていないという気持ちを表すことができる。
話し手が確信していることが述べられる。
第47課 ほかから得た情報をそのまま伝えることができる。
自分の五官でとらえたその場の状況から判断されることが述べられる。
第48課 他者(下位の者)への行為の強制や許可・容認を表すことができる。丁寧に許可を求めることができる。
第49課 「上下」「親疎(ウチ・ソト)」の人間関係に基づく尊敬語の表現を理解し、適切に使うことができる。
第50課 「上下」「親疎(ウチ・ソト)」の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し、謙譲語を適切に使うことができる。

より具体的な教え方

『みんなの日本語初級』を使ったより具体的な教え方については、

みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 教え方の手引き
みんなの日本語初級Ⅱ 第2版 教え方の手引き
をご覧ください。

また、実際の授業の教師の動きや、教具の使い方、学生とのやり取りをご覧になりたい方は

みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 教え方動画』がおすすめです。

このサイト内でも、具体的な練習方法について以下よりご覧いただけます。

日本語教科書活用講座
『みんなの日本語初級』を使った初級日本語の教え方 第2回 練習問題を作ってみよう(木戸恵子)

みんなの日本語倶楽部トップへ